東京都渋谷区恵比寿の鍼灸院
赤岩治療院
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頻尿について

女性の頻尿の鍼灸治療

頻尿は、外出がおっくうになったり、お出かけが心から楽しめなくなるなど、日常生活へも大きく影響する症状です。

 

このページでは、頻尿の鍼灸治療について詳しくご紹介しています。

薬や漢方薬の効果があまり感じられない、できるだけ薬を飲みたくない、といった方にもおすすめの内容です。ぜひご覧ください。

 

鍼灸師:赤岩優子

頻尿の鍼灸治療

当院の頻尿の治療は、東洋医学に基づいて診断したお身体の状態に合わせて、ツボや経絡に鍼とお灸を組み合わせます。それにより次の3つの効果があります。

  1. 尿意の感覚を整える
  2. 下腹部(膀胱の辺り)の不快感をやわらげる
  3. 水分の代謝を促す

1.尿意の感覚を整える

頻尿の患者さんに電気鍼

東洋医学では、頻尿などの排尿に関わる臓器を「腎」「膀胱」と考えています。治療では、「腎経」や「膀胱経」、またその経絡上にあるツボに適切な刺激を与えます。それにより、膀胱の働きや尿意の感覚を整えていきます。

2.下腹部(膀胱の辺り)の不快感をやわらげる

お腹にお灸

下腹部(膀胱の辺り)にある「中極」というツボは、下腹部の血流を促し、気になる不快感をやわらげる効果があります。このツボは、排尿のトラブル全般に高い改善効果がある特効のツボです。

 

当院では、「中極」に鍼とお灸を組み合わせて治療しています。特にお灸は、温かさが深部まで届く感じでとても気持ちが良く、気になる不快感を効果的にやわらげます。

3.水分の代謝を促す

体内に余分な水分が溜ると、頻尿になりやすくなります。水分の代謝を促すには、「腎」と「脾」という臓器の働きを良くすることが大切です。東洋医学では、これらの臓器は泌尿器系に深く関わっていると考えています。

 

水分の代謝には、体質や水分摂取量、胃腸の状態なども影響します。当院では、施術前に東洋医学で診断し、水分代謝に問題がある部分を見つけます。そして、余分な水分を排出させることで、頻尿の原因となりやすい冷えやむくみを解消します。

頻尿とは

頻尿とは、尿の回数が多くてトイレに行きたくなることです。一般的には、朝起きてから寝るまでの間に8回以上トイレに行くと頻尿と診断されます。しかし、8回未満でも「トイレが近い」と感じる場合は、頻尿の可能性があります。

頻尿の原因

頻尿には数多くの原因が考えられますが、大きく分けると次の2つに分けられます。

  1. 頻尿を引き起こす病気が原因
  2. 生活習慣やその他の原因

1.頻尿を引き起こす病気が原因

  • 過活動膀胱:急に我慢できないような尿意を感じてトイレの回数が増える。
  • 膀胱炎:細菌やウィルス、薬などで膀胱の粘膜に炎症がおき、膀胱の神経が過敏になることが原因となる。
  • 前立腺肥大:加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫することで頻尿の原因となる。
  • 子宮筋腫:子宮にできる腫瘍が大きくなり、膀胱や尿道を圧迫して頻尿の原因となる。
  • 骨盤臓器脱:骨盤内の臓器を支えている筋肉や靭帯が、加齢や出産などでゆるみ、臓器が下がることで膀胱や尿道が圧迫されることが原因となる。
  • その他:尿路結石、妊娠後期、脊髄の損傷など。

2.生活習慣やその他の原因

  • 加齢:膀胱の加齢による次のような変化が原因となることがあります。

・膀胱の容量が小さくなり尿を溜めておけなくなる。

・膀胱の収縮力が低下して十分に排尿できず、膀胱内に尿が残ってしまうことで、溜められる尿の量が減へる。

・腎臓の機能が低下して、尿を濃縮することができずに尿量が増え多尿となること。

  • ストレス:面接やテストの前など、緊張を感じるとトイレに行きたくなる方も多いように、ストレスや緊張が頻尿や排尿に影響することが分かっています。尿道や膀胱に問題がなく、尿の量が正常の場合、心因性頻尿と考えられます。
  • 水分摂取:過剰な水分摂取により多尿となり、その結果頻尿となることがあります。病気や薬の副作用により、口が乾きやすくなって、水分を摂り過ぎている場合もあります。
  • 冷え:体が冷えると汗をかきにくくなり尿の量が増えて、トイレが近くなることがあります。また、冷えを感じると膀胱の筋肉が収縮して、尿意をもよおすこともあります。
  • 利尿作用のある飲み物や薬:コーヒーや緑茶、紅茶などカフェインが含まれている飲み物や、高血圧や糖尿病の治療で使用される利尿作用のある薬を摂るとることで、トイレの回数が増えることがあります。

頻尿の対策

頻尿の原因はさまざまで、中には頻尿を引き起こす病気が隠れている場合もあります。まずは、泌尿器科を受診し相談してみましょう。その際に、排尿の回数や普段の水分摂取量、尿意を感じる時の特徴などがあればメモしていくことをおすすめします。

頻尿の対策には、次のようなものがあります。

 

  • 薬や漢方薬の服用
  • 膀胱訓練(尿意を感じた時に5分程度我慢し、膀胱の容量を増やす訓練)
  • 骨盤底筋体操(肛門や膣を締めることで、同時に尿の出口を締めることができ、尿もれや頻尿に効果的なエクササイズ)
  • 電気刺激(干渉波低周波治療)
  • 仙骨神経刺激治療(膀胱の過剰な収縮をおさえる)
  • 水分量の見直し
  • 身体を冷やさないようにする
  • 頻尿に対しての不安を取り除く工夫
  • 鍼灸治療

頻尿でお困りの方へ

個室でのプライベート空間

頻尿だと、常にトイレについての不安を感じます。

患者さんの中には、過去にトイレが間に合わなくなりそうになった経験があり、トラウマになっている方もいます。しかし、そのような場合でも治療を続けるうちに、不安が薄らいでトイレが気にならなくなっていく方も多くいます。

 

私もかつて、腎・尿路結石で頻尿や膀胱の痛みに悩まされていた時期がありました。

痛み止めの薬も効かず、自分で鍼やお灸を試しました。

すると、ジーンと響くような鍼やお灸の温かさで、痛みがやわらぎ、痛みで緊張していた心と体がゆるみ、感じた安心感を今でも覚えています。

 

その経験から、鍼やお灸の頻尿への効果を信じて、治療に励んでいます。

女性の方には、女性鍼灸師が治療を担当いたします。

頻尿でお困りの方は、ぜひご相談ください。

 

鍼灸師:赤岩 優子