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過敏性腸症候群|鍼灸でみる、お腹だけではないIBSのサイン

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

IBSでお悩みの方へ。お腹だけでなく、体に現れる緊張にも目を向けながら施術しています。ぜひご相談ください。

過敏性腸症候群|鍼灸でみる、お腹だけではないIBSのサイン

過敏性腸症候群(IBS)というと、腹痛や下痢、便秘など「お腹の症状」に目が向きやすいと思います。

けれども、赤岩治療院でIBSの方を施術していると、私はお腹以外の場所にも気になる特徴を感じることがあります。

その一つが、背中の強い張りです。

今回は、IBSと心身の関係について医学的に分かっていることを踏まえながら、実際の施術で感じる背中の張りと、東洋医学から見た背中の捉え方についてお話しします。

IBSは腸だけの問題なの?

IBSは、症状が長く続いたり、いったん落ち着いてもストレスや生活環境の変化などをきっかけに、また症状が強くなったりすることがあります。

整腸剤などを使いながら症状を整えている方の中にも、

「このまま薬を飲み続けていていいのかな」
「どうしてお腹の調子がなかなか安定しないんだろう」

と感じている方は少なくないのではないでしょうか。

現在、IBSは脳と腸が互いに影響し合う「脳腸相関」が関係する病気として捉えられています。

脳と腸はそれぞれ別々に働いているのではなく、自律神経などを介しながら互いに情報をやり取りしています。そのため、ストレスや緊張が続いたときに腸の動きや感覚が変化したり、反対にお腹の不調が続くことで不安や緊張が強くなったりすることもあります。

IBSでは、この脳と腸のやり取りのほか、腸の動きや内臓の感覚の敏感さなど、いくつもの要素が症状に関係すると考えられています。

そのため、単純に「腸だけが悪い」と考えるよりも、心身の緊張や自律神経の働き、生活環境なども含めて体全体の状態を見ていくことが大切だと私は感じています。

IBSの方にみられる「背中の張り」

赤岩治療院の鍼灸治療

IBSの方を施術していると、お腹の症状とは別に、背中に強い張りがみられることがあります。

興味深いのは、ご本人がその張りをあまり自覚していないことも少なくないことです。

「背中は特につらくありません」とおっしゃっていても、実際に触れてみると、背骨の両側や肩甲骨の内側に強い緊張が感じられることがあります。

そうした方のお話を伺っていると、

  • 「外出するとトイレの場所が気になる」
  • 「緊張するとお腹が動き出す」
  • 「体の変化が気になりやすい」

など、日常の中でも心身の緊張が続きやすい様子がうかがえることがあります。

私はこうした身体の状態をみるとき、お腹に現れている症状だけではなく、自分では気づきにくい背中の緊張も含めて、その方の体全体がどのような状態にあるのかを見るようにしています。

背中の張りとツボの関係

しんゆ・かくゆ・かんゆのツボ

東洋医学では、背中に現れている張りや硬さも、その方の体の状態をみる手がかりの一つとして考えます。

背骨の両側には、「背部兪穴(はいぶゆけつ)」と呼ばれるツボが並んでいます。

IBSの方を施術していて、私が強い張りを感じることが多い範囲には、

  • 心兪(しんゆ)
  • 膈兪(かくゆ)
  • 肝兪(かんゆ)

などがあります。

たとえば東洋医学でいう「肝」は、現代医学の肝臓そのものを指すだけではなく、気の巡りや緊張などとも関係すると考えます。

そのため、「緊張するとお腹の調子が悪くなる」「普段から体に力が入りやすい」といった方では、肝に関係するツボの状態も確認します。

また、膈兪は東洋医学では「血」と関係の深いツボとして、心兪も心身の状態を考える際に使われてきたツボです。

このように赤岩治療院では、お腹の症状だけを見るのではなく、実際に背中に現れている張りと、そこにあるツボの意味も合わせながら、施術する場所を考えています。

自分では気づきにくい体の緊張

IBSで悩んでいる方の中には、「緊張しやすいことも関係しているのかな」「ストレスや自律神経の影響もあるのかな」と、なんとなく感じていても、それが実際に自分の体にどう現れているのかまでは分からない方も多いと思います。

施術では、ご本人が気づいていない体の緊張や変化も確認しています。今回お話しした背中の張りも、その一つです。

長く症状に悩んでいると、どうしてもつらい症状そのものに意識が向きやすくなります。

だからこそ、少し離れたところから体を見て、本人だけでは気づきにくいサインを拾っていくことが、症状を考える一つの手がかりになることがあります。

赤岩治療院では、そうした体に現れている変化も確認しながら、その方に合った施術を組み立てています。

IBSでお悩みの方へ

IBSで悩んでいる方の中には、「緊張しやすい」「体に力が入りやすい」「なかなか力を抜けない」と感じている方もいると思います。

もしこの記事を読んで、「もしかしたら自分にも当てはまるかもしれない」と感じたなら、お腹だけではなく、少し違ったところから体を見てみることが、これまでとは違うきっかけになるかもしれません。

今までとは違う方法も試してみたい、IBSに対する鍼灸治療を受けてみたいという方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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