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顎関節症の改善と予防には正しい姿勢が鍵!整えるべき重要な筋肉とは?

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

姿勢を整えて顎関節症を予防しましょう!

顎関節症の改善と予防には正しい姿勢が鍵!整えるべき重要な筋肉とは?

顎関節症は、あごの痛みや違和感、耳鳴りなど様々な不調を引き起こす病気です。この症状には、姿勢の悪さが大きく関係していますが、特に「スマホ首」やあごを引いた姿勢を保てないことが原因になることがあります。このページでは、顎関節症と姿勢の関係、姿勢を保つための筋肉と、その筋肉への鍼灸治療によるアプローチについて解説しています。

顎関節症と姿勢の関係

顎関節症は、あごの関節や周辺の筋肉が過剰に緊張することで起こります。この緊張を引き起こす一因が、姿勢の悪さです。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、猫背や「スマホ首」といった不良姿勢が習慣化することで、首や肩の筋肉が硬直し、顎関節にも負担がかかります。

このような姿勢をしていませんか?

  • 猫背:背中が丸くなり、肩や顔が前に出ている姿勢。これにより、首や肩の筋肉が緊張し、顎関節にも悪影響を及ぼします。
  • 頬杖:頬杖をつくと、顎に直接負担がかかり、顔のゆがみや顎関節症の原因にもなります。
  • うつぶせ寝:首から肩にかけてねじれが生じ痛みやゆがみの原因になります。
  • 「スマホ首」:首が前に出た姿勢。この姿勢では、首や肩の筋肉に過度な負担がかかり、顎関節症のリスクを高めます。

他に、横をむいたままで食事・会話・テレビを観ることや、顔を左右のどちらかに向けてうつ伏せに寝ることも、首や肩の筋肉に負担がかかります。

正しい姿勢をキープするために重要な筋肉

正しい姿勢を保つためには、以下の筋肉が重要です。

胸鎖乳突筋の位置

  • 胸鎖乳突筋
    胸鎖乳突筋は、首の側面にある大きな筋肉で、頭の動きをサポートします。この筋肉が緊張すると、首の動きが制限され、顎関節にも悪影響を与えます。また、咬筋との関係が深い筋肉のため、胸鎖乳突筋の重要性を保つことは姿勢改善や顎関節症の予防に重要です。

僧帽筋の位置

  • 僧帽筋
    僧帽筋は、首の後ろから背中にかけて広がる大きな筋肉で、肩甲骨の位置を保つ役割があります。この筋肉が硬直すると、首や肩の動きが制限されるため、顎関節にも負担がかかります。また、僧帽筋は自律神経との関係もあり、メンタルの状態が表れやすい筋肉でもあります。
  • 肩甲挙筋
    肩甲挙筋は、首の横から肩甲骨にかけてのびる筋肉で、肩甲骨と肩・首の動きをサポートしています。この筋肉が硬くなると、首の動きが制限されされたり、首から肩にかけての深い部分にこりや痛みが生じやすくなります。
  • 椎前筋群
    椎前筋群(前・外側頭直筋、頚長筋、頭長筋)は、首の前面に位置する筋肉で、顎を引いた姿勢を保つのに重要な筋肉です。これらの筋肉が弱くなると、顎が前に突き出す「スマホ首」になり、顎関節に負担がかかります。

鍼灸治療による顎関節症へのアプローチ

あごの痛みのツボに鍼

当院の鍼灸治療では、顎関節症の痛みを緩和するだけでなく、姿勢の改善にもアプローチします。鍼灸やマッサージによって姿勢を保持する筋肉のコリや緊張をゆるめ、正しい姿勢を取りやすい状態に整えます。正しい姿勢は、顎関節への負担を軽減し、症状の改善や予防につながります。
詳しくは顎関節症の鍼灸治療のページをご覧ください。

まとめ

顎関節症の改善・予防には、姿勢の維持が大変重要です。「スマホ首」を含む不良姿勢は、顎関節症のリスクを高めるだけでなく、肩こりや頭痛など他の不調を引き起こす可能性があります。
今までの姿勢を見直し、正しい姿勢に変えていくには時間がかかることではありますが、まずは「あごを引く」ことを意識してみましょう。
顎関節症でお悩みの方は当院へご相談ください。

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