腰痛改善!腸腰筋のストレッチ方法と鍼治療の効果
執筆者:鍼灸師 赤岩聡
腰痛でお悩みの方は腸腰筋のストレッチを是非お試しください
慢性的な腰痛に悩んでいる方、腸腰筋のケアと鍼治療が効果的な解決策となるかもしれません。この記事では、腸腰筋の柔軟性を保つためのエクササイズや鍼治療の具体的な効果について詳しく解説します。腰痛のない生活を目指す方は、ぜひお読みください。
腸腰筋の解剖学的説明
腸腰筋は、大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つの筋肉から構成されています。これらの筋肉は腰椎と大腿骨を結び、股関節の屈曲や姿勢の維持に重要な役割を果たしています。
腸腰筋が腰痛に与える影響
腸腰筋は腰と骨盤を結ぶ重要な筋肉であり、体の中心を支える役割を果たしています。腸腰筋が硬くなると、腰の可動域が制限され、腰痛を引き起こす原因となります。また、腸腰筋の筋力が弱まると、腰周りの他の筋肉が過剰に働き、身体の動きに対応して適切な筋肉が適切な力加減で働くことができなくなります。その結果、一部の筋肉に過度な負荷がかかり、腰痛を引き起こすこともあります。特に長時間座っているデスクワークの人や、運動不足の人は、腸腰筋が硬くなりやすい傾向があります。
腸腰筋のストレッチの方法
腸腰筋を柔軟に保つためのストレッチは、腰痛の予防や改善に非常に有効です。初心者でも簡単に実践できる腸腰筋のストレッチ方法をいくつかご紹介します。これらのストレッチを日常的に取り入れることで、腸腰筋の柔軟性を高め、腰痛の予防や改善に役立てることができますので、ぜひお試しください。
仰向け膝抱えストレッチ
この写真では伸ばしている左足の方の腸腰筋がストレッチされています。このストレッチは腸腰筋を伸ばすのに非常に効果的です。毎日行うことで柔軟性が向上します。
- 床に仰向けで寝ます。
- 片方の膝を立て、その膝を両手で抱えて胸の方に引き寄せます。
- 伸ばしている方の足の股関節の前の方が伸びているのを感じながら
- この状態で20〜30秒間キープし、ゆっくりと呼吸します。
- 反対側の膝も同じように行います。
立位片膝前出しストレッチ
この写真では、膝を床につけている左足の方の腸腰筋がストレッチされています。立位片膝前出しストレッチは股関節周りの筋肉をしっかりと伸ばすことができ、腸腰筋の柔軟性を高めます。
- 足をそろえて立った姿勢から、片足を大きく前に踏み出し膝を90度に曲げます。
- もう片方の足の膝を床につけて、腰をに床に近づけるように落とします。
- 後ろの足の方の股関節の前側のあたりがしっかり伸びているのを感じるはずです。
- この状態で20〜30秒間キープし、ゆっくりと呼吸します。
- 同様に、反対側もストレッチします。
うつ伏せ腰反らしストレッチ
この写真では、まっすぐ伸ばしている右足の方の腸腰筋がストレッチされています。うつ伏せ腰反らしストレッチは、安定した姿勢で腸腰筋をしっかりストレッチできる効果的な方法です。
- 床にうつ伏せになって、手は腕立て伏せをする前の姿勢になります。
- 片方の足の股関節と膝を曲げ足のつま先を身体の外側に向ける。反対側の脚はまっすぐ伸ばしたまま
- 腕立て伏せをするように両手の肘を伸ばして、上半身だけ起こす。この時に、まっすぐ伸ばしままの方の足の股関節の前側辺りが伸びているのを感じはじめるまで上半身を起こす。
- この状態で20〜30秒間キープし、ゆっくりと呼吸します。
- 反対側の脚も同じように行います。
ストレッチの注意点
- ストレッチは無理のない範囲で行いましょう。痛みを感じたらすぐに中止してください。
- ストレッチ前には軽いウォーミングアップを行うと効果的です。
- 深呼吸をしながらリラックスして行いましょう。
腸腰筋の鍼治療
腸腰筋への鍼治療は、腸腰筋の緊張を緩めることができます。また、体内のエンドルフィンやセロトニンといった自然の鎮痛物質を放出させることによる痛みを和らげる効果や、炎症部分の修復機能を促進します。詳しくは慢性腰痛のページをご覧ください。
まとめ
腸腰筋のストレッチと鍼治療は、腰痛の改善に効果的な方法です。腸腰筋を柔軟に保ち、鍼治療で筋肉の緊張をほぐすことで、腰痛を根本から解決することができます。腰痛を改善するためには、腸腰筋のストレッチと鍼治療の組み合わせが効果的です。毎日の腸腰筋のストレッチと2週間に1回の鍼治療で、腰痛のない快適な生活を手に入れることができます。腰痛でお困りの方や鍼治療を一度試してみたいという方は、当院へお気軽にお問い合わせください。
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