ブログ

blog
公開日: 最終更新日:

目の奥の痛みから解放!鍼灸治療でお客様が感じた変化とは?

赤岩聡の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩聡

目の奥が痛かったり吐き気があると仕事になりませんよね。是非、一度鍼治療をお試しください

目の奥の痛みから解放!鍼灸治療でお客様が感じた変化とは?

目薬や休息をとってもなかなか改善しない目の疲れ。これが蓄積すると、頭痛や吐き気を引き起こすことも珍しくありません。本記事では、目の奥の痛みや首こりに悩まれ、鍼灸治療を受けられた方々の体験談をご紹介します。ぜひご覧ください

目の奥の痛みと首こりの関係

三叉神経の支配領域

「目が疲れて首のこりが辛い」「目の奥が後ろに引っ張られるような痛みがある」——そんな症状にお悩みではありませんか?
当院では、眼精疲労によるさまざまな症状に対応した鍼灸治療を行っていますが、中でも多いのが「眼と首」に関するお悩みです。

眼と首は神経を通じて深く関係しており、一方に負担がかかるともう一方にも影響が及ぶ仕組みになっています。治療において特に重要なポイントとなるのが「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」と呼ばれる、首の後ろに位置する深層筋です。

この筋群は小さな筋肉が集まり、後頭部から首の骨にかけて広がりながら、頭の位置を支え、首の繊細な動きを助ける役割を果たしています。

また、この筋群の近くには「大後頭神経」が通っており、後頭下筋群がこり固まると神経を圧迫して痛みや不快感が生じます。

さらに、この情報が目の周囲の感覚を司る三叉神経にリンクすることで、首のこりだけでなく「目の奥が引っ張られる感覚」や「目の痛み」といった症状も引き起こされるのです。
こうした状態は「大後頭三叉神経症候群(GOTTS)」と呼ばれています。

大後頭三叉神経症候群の詳しいブログはこちらへ⇒目の奥が痛む原因とは?首こりと大後頭三叉神経症候群(GOTS)の関係を徹底解説!

ストレス症状と自律神経の乱れの関係

身体の不調は、単なる筋肉や関節の問題にとどまらず、自律神経のバランスとも密接に関係しています。例えば、ストレスを感じると自然に首や肩に力が入り、首・肩・背中にコリ感が生じるのはそのためです。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、緊張や興奮状態とリラックス状態を調節する役割を担っています。しかし、慢性的なストレスや不安が続くと交感神経が常に優位となり、血流の悪化や筋肉のこわばりが起きやすくなります。

こうした状態が続くと、「なんとなく疲れが取れない」「頭がすっきりしない」「些細なことでイライラする」といった精神的な不調や、頭痛・吐き気といった身体的な症状が現れることもあります。

このような不調を改善するには、筋肉をほぐすことに加えて、自律神経のバランスを整えるアプローチが欠かせません。

赤岩治療院の鍼灸治療を実際に受けられたお客様の声

ここで、実際に当院の鍼灸治療を受けたお客様のケースをご紹介します。

Sさん(40代・男性)
主訴:「緊張感を感じながらのPC作業がしばらく続いていて、目の奥が引っ張られるような痛みを感じました。首の後ろの辺りのコリが強くなり、常に気になって仕方がないので、作業に集中できないくらいツラくなっています。

吐き気のような気持ち悪さまで起きて横になって休みたい位だが、仕事が思うように進まないことでイライラしやすくなっています。」

施術後(1回目):「首に鍼をしてもらうと、響くようなズーンとした感覚が気持ち良く、かなり目の調子が楽になりました。目の奥が引っ張られるような感覚はかなり和らぎました。首のこり感もかなり楽になって、動きもスムーズに動かせるようになりました。

ただ、時々ズキッとする頭痛や吐き気が残っていたので、3日後にもう一度施術を受けることにしました。」

施術後(2回目):「首と肩、背中が軽くなりました。目の奥が引っ張られる感覚も治って、頭痛や吐き気も起こらなくなりました。

実は、鍼は痛みが少し怖かったのですが、施術を受けると気持ちまで楽になって、不思議な感覚です。疲れがたまり過ぎる前に、鍼を利用したいと思います。」

鍼灸治療の具体的内容

後頭下筋群の強い緊張が見られ、触診では大後頭神経付近に圧痛(押すと痛みが出る反応)が確認されました。また、目の周りの眼輪筋や眉毛付近の皺眉筋、側頭部の側頭筋にも強い張りが見られます。

さらに、背中では肩甲骨の間にこわばりがあり、イライラしやすい様子から、交感神経が優位な状態がうかがえました。

このような状態に対し、以下の治療を行いました。

首、肩、背中への鍼治療

後頭下筋群へ鍼

後頭下筋群の緊張が強く、首の後ろにある深層の筋肉が硬くなっていました。鍼を使ってピンポイントにアプローチすることで、血流の改善とともに筋肉の緊張を緩和し、神経への圧迫を取り除くように施術を行いました。

眼精疲労に対しての鍼治療

眼精疲労改善の鍼治療

目の周囲の筋肉である眼輪筋や皺眉筋、側頭部の側頭筋に対して丁寧にアプローチしました。これらの筋肉は目の使い過ぎやストレスにより硬くなりやすく、血流が悪くなることで目の疲労感や痛みが強くなります。

鍼によって筋肉の緊張を解きほぐし、目の周囲の血流と神経の状態を整えることで、目の奥の不快感を軽減します。

自律神経のバランスを整える鍼灸治療

内関のツボの位置

精神的な緊張やストレスが原因で交感神経が過剰に働いている状態に対して、副交感神経を優位に導くような鍼灸刺激を行います。

背中や腹部、手足のツボを使って全身の自律神経のバランスを調整し、心身のリラックスを促します。

まとめ

目の奥の痛みや首のこり、そしてストレスによる自律神経の乱れは、多くの方にとって身近な不調です。これらの症状には、次のような特徴があります。

  • 目の奥にズーンとした重さや引っ張られるような感覚がある
  • 首から後頭部にかけて強いこりや圧迫感がある
  • ストレスが多いと肩や背中まで疲れが広がる
  • 頭痛や吐き気、イライラといった二次的な症状も併発する

こうした複合的な不調は、マッサージや目薬だけでは根本的な解決が難しい場合が多く、神経・筋肉・自律神経の全体にアプローチする鍼灸治療が非常に効果的です。

当院では、お一人おひとりの症状や体質、生活習慣に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。不調が長引くと、さまざまな二次的症状に広がることもあるため、早めのケアが何よりも重要です。

気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

ご予約のページへ
ブログ記事一覧へ