鍼灸治療で心因性の過活動膀胱が改善!実際の患者さんの声
執筆者:鍼灸師 赤岩優子
心因性の過活動膀胱でお困りの方は、ぜひ鍼灸治療をお試しください。
当院の鍼灸治療を受けられて、心因性の過活動膀胱が改善された実際の患者さんの声をご紹介します。心因性の過活動膀胱の改善に重要な事、鍼灸治療による効果も詳しくご紹介します。
実際の患者さんの声
赤岩治療院で心因性の過活動膀胱の鍼灸治療を受けられた実際の患者さんの声をご紹介します。
心因性過活動膀胱:K.Nさん(45歳・女性)
「私は20年以上、過活動膀胱に悩まされていました。頻尿や尿意切迫感がひどく、外出先でもトイレを探すのが癖になっていて、いつでもトイレに行けると思えないと不安でした。
鍼灸治療は初めてだったのですが、個室で相談しやすいことや、鍼やお灸の感覚が気持ち良くてとてもリラックスしました。治療を受ける度に、トイレに行かなきゃという思いが治まっていきました。
治療中に先生がおすすめのツボを教えてくれたので、自宅でもお灸を試してみました。いつも丁寧に治療をしてくれているのが伝わってきて、とても安心感があります。」
鍼灸治療後の生活の変化
「移動は、電車しか使えなかったのですが、バスに乗ってみようという思いがわいてきて、家族に付き添ってもらい無事に目的地まで行くことができたのが嬉しかったです。
電車では、いつも駅の乗り換え時にトイレに寄っていたのが、いつのまにか寄らなくても良くなっていて、このごろはすっかり忘れているくらいです。
時々、以前感じていた切迫感の弱いものを感じる時もありますが、前みたいに気持ちが不安になったりしないでいられます。」
患者さんへの治療内容
【治療頻度】
週に1回を3回、その後2週間に1回を3回。その後、患者さんのご希望もあり、美容鍼灸に変更して1か月に1度のペースで6回。現在は、美容や心身の状態に合わせて、不定期に美容鍼灸で通われています。
【施術で鍼灸を行った主なツボ】
- 次髎(じりょう)
- 下髎(げりょう)
- 胞膏(ほうこう)
- 腎兪(じんゆ)
- 心兪(しんゆ)
- 内関(ないかん)
- 中極(ちゅうぎょく)
- 関元(かんげん)
- 三陰交(さんいんこう)
- 太衝(たいしょう)
次髎、下髎の仙骨付近には電気鍼をかけ、適度な刺激を与えます。冷えが気になるため、お灸も多めに施灸しました。
【治療の考察】
K.Nさんが初めに当院にお越しになった時は、とても強い不安感を感じている様子でしたが、鍼灸の感覚がとても合うようで、施術が始まると、気持ちが落ち着くとおっしゃっていました。K.Nさんへの高いリラクゼーション効果が不安感を和らげ、気持ちが前向きになったことが、心因性の過活動膀胱の改善の大きなきっかけとなったようです。
心因性の過活動膀胱の改善に重要なこと
過活動膀胱の尿意切迫感は、ストレスや不安といった心理的要因が大きく影響します。特に仕事や外出中に、トイレの心配やストレスを感じやすいケースでは、夜間頻尿を感じる方が少ない、または全くない傾向にあります。
そのため、心因性の傾向が強い方では、ストレスへの対処や自律神経のバランスを整えることが重要になります。
鍼灸治療が心因性の過活動膀胱に与える効果
鍼灸治療が心因性の過活動膀胱に効果的である理由は、自律神経のバランスを整えることにあります。鍼灸治療によって、ストレスや不安が軽減され、自律神経の機能が正常化されることで、膀胱の過剰な収縮が抑えられます。
それにより、膀胱のキュッとする切迫感や下腹部の違和感が和らいで、次第に精神的な不安が治まる方が多いです。
過活動膀胱への詳しい鍼灸治療については、頻尿(過活動膀胱)のページをご覧ください。
まとめ
鍼灸治療は様々なアプローチによって、心因性の過活動膀胱の症状を緩和することができます。自律神経の調整、ストレスの軽減を通じて、膀胱の過敏性を抑えることを中心に、お一人おひとりの体質に合わせて、体の冷えやこわばり、緊張なども同時に治療します。
鍼灸治療は、薬のような副作用もなく、自然な方法で心身を整えていくことができます。また、薬や漢方薬と併用なさっている方も多いです。
心因性の過活動膀胱でお困りでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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