ブログ

blog
公開日: 最終更新日:

夜間頻尿の改善に効果的な足ツボと反射区の刺激方法

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

足ツボを刺激して、気持ちの良い排尿を!

夜間頻尿の改善に効果的な足ツボと反射区の刺激方法

夜間頻尿は、眠りの質が低下し、疲れが解消されにくくなったり、日中に強い眠気を感じるなど、日常生活にも影響がありますね。ぐっすり眠れないことは、ストレスに感じる方も多く早めのケアがおすすめです。このページでは、夜間頻尿の改善に、ご自宅できる簡単で効果的な足つぼの刺激方法を鍼灸師がご紹介いたします。

夜間頻尿に効果的な足裏のツボ『湧泉』

足の裏にある「湧泉」(ゆうせん)というツボは、腎経という経絡に属し、夜間頻尿に関連しています。東洋医学では「腎」は生命エネルギーの源であり、生殖や排尿を司るとされています。このツボの名前は、「泉からエネルギーが湧き出る」という意味に由来します。湧泉を刺激することで、腎臓や膀胱に刺激が伝わり、排尿に関するトラブルの改善に役立つと考えられています。

湧泉のツボ押しの効果をより高める方法

湧泉へのツボ押しと足裏の反射区を刺激することで、「腎」や「膀胱」などの働きを高めるだけでなく、尿の通り道全体を刺激できるため、体内の水分の流れをスムーズに整え、気持ちの良い排尿を促す効果が高まります。
尿の出方が悪い方や残尿感を感じる方にもおすすめです。

湧泉+反射区への刺激の効果

  • 利尿作用の向上:腎臓や膀胱の機能が活性化し、尿の生成と排出が促されます。
  • 老廃物の排出:尿の通り道に刺激が届くことで、体内の老廃物の排出が促されます。刺激後のぬるま湯を摂取するのを忘れずに。
  • むくみの軽減:利尿作用が高まるため、体内の余分な水分が排出されます。

『湧泉』の押し方と反射区の刺激の仕方

湧泉のツボを刺激する際に、足裏の反射区にある泌尿器系の「尿の通り道」に関連する反射区も同時に刺激すると、より効果的です。以下にその方法をご説明します。

足ツボの湧泉と足の反射区のイラスト

  1. 「湧泉」を探します。足の指を曲げた時にできるシワの真ん中が湧泉です
  2. 足の反射区では、上記イラストの「湧泉」を含むグレーの円の辺りが「腎臓」です。ピンポイントではなく500円玉位の大きさの円を意識して、ここをまんべんなく押します。
  3. 「腎臓」の反射区からつながる「尿管」⇒「膀胱」へと親指で押し流すように刺激していきます。
  4. 「膀胱」⇒「尿道」は骨がすぐ下にあるので、親指で流すように刺激します。
  5. ツボ押しが終わった後は、体温程度のぬるま湯を300㏄程飲んでください。老廃物を排出する効果が高まります。

膀胱から尿道の反射区の説明

足ツボの注意ポイント

  • イタ気持ちいい位の刺激にしましょう。強すぎると足が腫れてしまうことがあります。
  • 刺激するのに適している時間帯は、午後2時~3時頃です。就寝前に刺激すると、水分代謝が良くなるため、寝た後にトイレに行きたくなる可能性が高まります。

ツボ押しにおすすめな便利グッズ

親指で押す以外でおすすめなツボ押し便利グッズは、ゴルフボールです。
ゴルフボールを利用したツボ押しは、一番手軽で楽にツボが刺激ができるのでおすすめです。
床に置いたゴルフボールを「湧泉」の辺りに押し当てて刺激をした後に、「尿管」のゾーンを流すように刺激します。
ただし、「膀胱」⇒「尿道」は必ず指で優しく刺激します。

夜間頻尿の鍼灸治療

夜間頻尿は、その方によって原因も症状もさまざまです。
そのため、赤岩治療院の夜間頻尿の鍼灸治療では、水分代謝を促すことに加え、お一人おひとりの体質や症状に合わせた施術を行っています。

夜間頻尿の5つのアプローチによる鍼灸治療についてもぜひご覧ください。膀胱の神経の過敏性を和らげ、冷えや睡眠の質の向上、ストレスの緩和など、身体全体の治療をいたします。

まとめ

夜間尿は多くの人が悩む問題であり、その原因は多岐にわたります。
腎臓や膀胱の働きの低下や、水分摂取、基礎疾患、睡眠の質の低下、さらにはストレスなどが要因となることがあります。これらの原因に対処するためには、身体全体のバランスを整える鍼灸治療に併せて、足ツボなどのセルフケアが有効です。
治療効果を高める湧泉の刺激は簡単にできるため、日常生活に取り入れやすい方法です。ぜひ、試してみてください。

ご予約のページへ
ブログ記事一覧へ