施術では、痔の改善に効果的な以下のようなツボに鍼とお灸を組み合わせて治療します。

【臀部のツボ】
「長教」（ちょうきょう）、「会陽」（えよう）、「次髎」（じりょう）

【背中・腰のツボ】
「大椎」（だいつい）、「腎兪」（じんゆ）、「三焦兪」（さんしょうゆ）

【お腹のツボ】
「天枢」（てんすう）、「関元」（かんげん）

【手のツボ】

「孔最」（こうさい）、「曲池」（きょくち）

【足のツボ】
「承山」（しょうざん）、「足三里」（あしさんり）、「漏谷」（ろうこく）、「三陰交」（さんいんこう）

【頭のツボ】
「百会」（ひゃくえ）

心身のバランスの乱れ方には、個々に大きな違いがあります。そのため赤岩治療院では、東洋医学に基づき、身体の状態を診てお一人おひとりに最適なツボを選び、適切な刺激量で施術を行います。

鍼灸治療は、リラクゼーション効果に優れていますが、特に、お灸の温かさは心地良く、過敏な神経を落ち着かせて、痛みをやわらげる効果に優れています。

痔とは、肛門の周りに負荷がかかることで血流が悪化し、さまざまな症状を引き起こす病気です。主に以下の３種類があります。

いぼ痔は、排便時のいきみや下痢による肛門への刺激などが原因で、直腸や肛門付近の毛細血管がうっ血し、いぼのような腫れができることをいいます。

歯状線より内側にできるのが「内痔核」と、外側にできる「外痔核」があります。

【内痔核】
状態が軽度な場合、症状は排便の時の出血です。痛みは少ない場合が多いですが、症状が進むといぼが肛門の外まで飛び出てくるようになり、痛みが生じてきます。この状態を脱肛といいます。

【外痔核】
排便の時に強い痛みを伴うことが多く、血液が下着に付着することもあります。また、肛門の外側にしこりができ、触ると痛みを感じることがあります。

裂肛（切れ痔）は、文字通り肛門の皮膚が切れてしまう状態で、排便の時の痛みや出血が主な症状として現れます。
裂肛（切れ痔）の原因は、便秘で強くいきむことや、激しい下痢による排便回数の増加などにより、肛門に負担がかかることです。

排便の後にもズキズキとした痛みを感じることがあり、痛みが恐いからと便意を我慢すると、便が硬くなってしまい、症状を悪化させる原因となります。

出血は少量なことが多く、トイレットペーパーに付着する程度で、鮮やかな赤色をしています。

痔瘻（じろう）は、肛門の周辺に痛みや腫れ、膿が出るなどの症状を引き起こす病気で、発熱を伴うこともあります。

痔瘻は、肛門腺という歯状線のくぼみの部分に細菌が入り込み、化膿することで中で膿がたまり、痔瘻が形成されます。

治療は手術が必要で、症状の早期の発見と適切な治療が重要となります。症状が気になる場合は、速やかに肛門科の専門医にご相談されることをお勧めします。

痔とよく似た症状でも、大腸がんなどの病気が見つかることもありますので、自己判断せずに一度病院を受診することをお勧めします。特に、次のような場合には速めに相談しましょう。

• 痔瘻の症状がある
• 出血が多い
• 内痔核が進行して脱肛している
• 外痔核が進行して、いぼが大きくなり痛みも強い
• どういう痔かわからないが、便に血が混じっている
• 便が黒い
• 市販の薬を使用しても改善しない又は悪化している