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生理痛(月経困難症)

生理痛(月経困難症)

生理は、痛みが強くてもさほど強くなくても、体も心も重く感じられるような期間ですね。赤岩治療院には、生理痛(月経困難症)やPMS(月経前の心身の不調)のさまざまな症状の方がご来院されています。
このページでは、生理痛(月経困難症)の鍼灸治療について女性鍼灸師が詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

生理痛(月経困難症)の鍼灸治療

生理痛のツボへの鍼治療

東洋医学では、生理痛(月経困難症)は「お血」という血の流れの停滞によって引き起こされると考えられています。このため鍼灸治療では、子宮や骨盤内の血流を改善し、月経痛を緩和することが鍼灸治療の中心になります。さらに、東洋医学による「気・血・水」の不足や過剰、体の冷えや熱、そして婦人科の症状と密接に関連する臓器である「腎・肝・脾」の状態を考え、鍼とお灸による全身の調整も行います。

詳しい施術内容は次の通りです。

  1. 子宮や骨盤内の血流の改善
  2. 「気・血・水」のバランスを整える
  3. 「腎・肝・脾」の働きを整える

1.子宮や骨盤内の血流の改善

腰や仙骨、下腹部に位置する子宮に関係するツボに鍼やお灸の刺激を与え、子宮や骨盤内の血流を改善します。これにより、「お血」を解消して経血の排出をスムーズにすることで、子宮の過剰な収縮がおさまり、生理痛をやわらげます。

施術では主に、腰にある「腎兪」や「大腸兪」、仙骨周りにある「次髎」「下髎」「胞肓」といったツボを使います。

施術内容は、常に最適な刺激となるよう調整しながら行います。体質やその日の体調、生理周期などを考え、身体の状態によっては吸い玉療法を加えて、血流の改善効果を高めます。

2.「気・血・水」のバランスを整える

施術では、血流の改善に加えて、「気」の流れを改善し、余分な「水」の代謝を促すことで、これらの症状を緩和します。

施術では、下腹部にある「中玉」「関元」「子宮」、手や足にある「内関」「三陰交」などに鍼とお灸を組み合わせて施術します。

3.「腎・肝・脾」の働きを整える

東洋医学においての「血」や女性生殖器に密接に関係する臓器である「腎・肝・脾」の調整を行います。

施術では、「腎・肝・脾」のそれぞれの経絡や経絡上にある「太谿」「太衝」「いんりょうせん」といったツボに施術します。

鍼灸治療の効果的なタイミング

生理痛(月経困難症)の鍼灸治療では、排卵期から次の月経が始まるまでの約2週間の間に2回の治療が効果的です。また、排卵痛が起きやすい方は、排卵期の前に治療を受けることで、痛みの予防につながります。

生理痛(月経困難症)とは

生理痛(月経困難症)とは、生理のときに子宮の内側の子宮内膜がはがれ落ち、体外に排出される際に感じる痛みです。

この痛みは主に下腹部や腰に現れますが、吐き気、頭痛、気分の落ち込みといった他の症状を伴うこともあります。これらの症状が日常生活に影響を及ぼすほどツラい状態を月経困難症と言います。

生理痛(月経困難症)は、子宮や卵巣に異常がなく起きる場合と、他の病気が原因で起きる場合があります。

子宮や卵巣に異常がない場合

  • 「機能性月経困難症」と呼ばれる
  • 10~20歳代の方に多い
  • 生理のときに、子宮の筋肉が強く縮まることで起きる
  • 子宮の筋肉を縮ませるプロスタグランジンというホルモンが多く出ることが原因

子宮や卵巣の病気が原因の場合

  • 「器質的月経困難症」と呼ばれる
  • 30歳代以降の方に多い
  • 子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などがある

【子宮内膜症】
子宮内膜症は、本来は、子宮の内側の壁にできる血管の多い組織が、別の場所にできてしまう病気です。

子宮以外の場所に子宮内膜ができて出血すると、周囲の組織と癒着を起こす可能性があり、、月経困難症や性交痛の原因となることがあります。

【子宮筋腫】
子宮筋腫は、子宮の細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘍です。命に影響を及ぼすものではありませんが、月経困難症や過多月経(生理の出血量が多い)といった症状を引き起こすことがあります。

子宮筋腫の大きさやできた位置によっては、近くの臓器を圧迫し、頻尿や便秘などの症状が起きることもあります。

【子宮腺筋症】
子宮腺筋症は、本来は子宮の内側にできる子宮内膜が、子宮の筋肉層内にできる病気です。子宮腺筋症の主な症状には、月経困難症や過多月経があります。生理のときの痛みが極めて強い、出血量が多いといった特徴があります。

生理痛(月経困難症)の症状

生理痛(月経困難症)の主な症状は、下腹部の強い痛みや腰の重だるいような痛みで、立っていることがツラいような状態です。また、次のような症状を伴うことがあります。

  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 下痢
  • お腹の張り
  • 倦怠感
  • 食欲の低下
  • イライラしやすくなる
  • 気分が落ち込みやすくなる

生理のときに痛みがおきる理由

生理のときの出血は、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜がはがれ落ちて体の外に排出されたものです。子宮内膜を子宮から排出するため、プロスタグランジンというホルモンが分泌され、子宮をギュッと収縮させます。

プロスタグランジンは、生理のために必要なホルモンですが、その量が多すぎると子宮の収縮を強め、痛みを引き起こす原因となります。

特に、生理の出血がスムーズでない場合、プロスタグランジンの作用によって、痛みが強くなることがあります。

お困りの方へ

生理痛の鍼灸治療では、その方の体質や症状に合う治療内容が重要になります。
そのため、赤岩治療院の鍼灸治療では、東洋医学に基づいて問診や舌、脈、身体のむくみ、こりや緊張状態などを診て、身体全体の状態を診断します。その上で、その方に合う効果的なツボや経絡を選び、鍼やお灸を用いて刺激量などを調節しながら施術をしています。

生理痛や婦人科の症状は「血の道症」とも表現されるように、血流の改善はとても重要となりますが、お一人おひとりの体質の偏りを整え、身体全体のバランスを取り戻すことも重要と考え施術を行っています。

毎月起きる生理痛は本当に憂うつでツラいですね。私自身もかつて、生理痛があまりに酷く仕事中に倒れてしまい、救急車で運んでいただいた経験があります。私自身の経験も活かしながら生理痛でお困りの方への治療に取り組んでいます。
どうぞお気軽にご相談ください。

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治療料金のご案内

初回のみ初診料1,500円がかかります。

  • 120分のタイマーのイラスト

    120コース

    16,500

    生理痛の他に気になる症状や不調が多い方、身体全体のバランスをじっくり整えたい方に

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    90コース

    12,500

    生理痛の他に気になる不調がいくつかある方に

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    60コース

    8,500

    生理周期に合わせて定期的にバランスを整えたい方に

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    美容鍼灸90分コース

    14,000

    生理痛への治療とお顔のケアを同時に受けたい方に

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