東京都渋谷区恵比寿の鍼灸院
赤岩治療院
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更年期障害について

更年期障害への灸

更年期障害とは、更年期の身体の変化によって起きるさまざまな症状により、日常生活に支障をきたす状態を言います。

 

このページでは、更年期障害や更年期に起きやすい不調への鍼灸治療についてご紹介しています。 

 

筆者:鍼灸師 赤岩優子

更年期障害の鍼灸治療

当院では、東洋医学による次の2つの治療を中心に、更年期障害の症状の改善に効果の高い治療を行っています。

  1. 腎の衰えを補う
  2. 体質の乱れを整える

1.腎の衰えを補う

腎を補うツボへの鍼

東洋医学では、更年期障害を加齢による腎の衰えと考えます。

治療では、ツボや経絡を通じて腎に効果的にアプローチします。症状に合わせて鍼と灸を組み合わせることで、腎の働きを高めてエネルギーを補います。

 

※東洋医学で考える腎とは

人間の成長・発育・生殖といった活動に必要なエネルギーを保管する場所としての働きがあります。他に、他の臓腑と関係し合いながら、水分代謝・呼吸・体を温める働きなども担っています。

2.体質の乱れを整える

五臓の関係

体質の乱れを整えるため、東洋医学にもとづいて五臓(肝・心・脾・肺・腎)と「気」「血」「水」のバランスを診断します。

 

そのうえで、治療で使う経絡やツボを選び、鍼灸の刺激の仕方などをきめ細やかに調整しながら体質の乱れを整えます。

 

※東洋医学による体質の診断方法

  • 望診(目で見ることで診断します。顔や皮膚の色・舌の状態などを見ます。)
  • 聞診(聞く、嗅ぐことで診断します。声・呼吸音・体臭などで判断します。)
  • 問診(聞くことで診断します。主訴・症状・生活習慣・睡眠・食欲などをお聞きします。)
  • 切診(手で触れることで診断します。脈・筋肉の硬さ・お腹の張り・むくみなどを判断します。)

治療コースのご案内

  • 90分コース:11,000円

頭痛・胃の不調・腰痛・冷えなど、気になる症状がいくつかある方におすすめです。

 

  • 60分コース:7,500円

1週間に1回など、定期的な施術をご希望の方におすすめです。

 

体の不調が少なく、お顔のケアもしたい方におすすめです。

 

※初回のみ初診料として1,500円がかかります。

 

どのコースが良いかお悩みの方は、お気軽にお問合せください。

更年期障害とは

女性ホルモン(エストロゲン)の変化

更年期障害とは、更年期に自律神経系や内分泌系、免疫系の乱れによるさまざまな不調が日常生活にも影響している状態をいいます。

 

更年期には、卵巣の働きが低下し女性ホルモンの1つのエストロゲンの分泌が急に減少します。

エストロゲンは、脳の「視床下部」からの指令で卵巣から分泌されますが、更年期には卵巣が脳の指令にこたえられなくなり、脳が「もっとホルモンを出して~」とパニックを起こします。

 

すると、脳の「視床下部」で調整されている自律神経系や内分泌系(ホルモン)、免疫経の働きに乱れが生じるため、次にご紹介するように全身にさまざまな症状が起こります。

 

【更年期の年齢の目安】

閉経の前後5年ずつの10年間のことをいいます。個人差はありますが、閉経の平均年齢が50歳位なので、45~55歳位の時期が更年期となります。

更年期障害の症状

更年期の症状

更年期にあらわれる症状は様々で、200種類以上もあるといわれています。

また、更年期の症状の出方は、個人差が大きいことや、症状の強さに波があることも特徴です。

 

【更年期にあらわれやすい症状】

  • ホットフラッシュ:顔のほてり、のぼせ感、汗が止まらない
  • 動悸:胸の辺りがドキドキする、息がつまる感じ、息苦しい
  • むくみ:顔、足、手指のむくみ
  • 頭痛:締め付けれらるような痛み、脈を打つような痛み、吐き気を伴うことがある
  • めまい:ふらふらする、足元がふらつくような感じ、天井がまわるような感じ
  • イライラ感:不機嫌になりやすい、些細なことが気になる
  • 不安感:気持ちが落ち込みやすい、孤独感、心がざわざわする
  • 便秘・下痢:便がかたい、残便感、下痢と便秘を繰り返す
  • 吐き気:胃の辺りがムカムカする、吐き気がする
  • 肩こり:首から背中のあたりがこわばる、肩が重くだるい
  • 疲労感:疲れやすい、やる気がおきない、朝からだるい
  • 不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い、途中で目が覚める)
  • 排尿トラブル頻尿、残尿感、夜間尿)
  • 関節の痛み(骨盤、腰の痛み・重だるさ、膝の痛み)

更年期障害の対策

症状がとても気になっていたり、日常生活に影響がある場合は早めに婦人科や更年期外来などを受診することをおすすめします。今の身体の状態を診てもらうことは、大きな安心につながります。

 

また、ご自分できるケアは、ご自分の感覚に合うかどうか?取り入れやすいかどうか?などの感覚を大切に、ムリや我慢はできるだけしないようにしましょう。

 

  • 食事:食生活の見直す、和食を中心としたバランスの良い食事
  • 運動:ヨガやウォーキングなどの有酸素運動
  • サプリメント:大豆イソフラボン、ハーブなど
  • 薬:ホルモン補充療法、漢方薬
  • 心理療法:カウンセリング
  • その他:鍼灸治療、アロマセラピー、瞑想、呼吸法

 

参考:更年期相談室/働き続ける女性のミカタ

お困りの方へ

はりきゅう師:赤岩優子

更年期は、身体と心にさまざまな変化が起こる時期です。そんな変化の時でも、できるだけ自分らしく過ごせるように、ご自分に合ったケアの方法を知っておくと安心できますね。

 

日常生活では、東洋医学にもとづいて「腎の働き」を高めるような次のことがおすすめですよ。

  • ムリをせず、ゆったりとした時間を作る
  • 瞑想や呼吸法などの時間をとる
  • 身体を冷やさない工夫をする

 

他にも、好きな香りを焚いたり、ヨガやストレッチ、ウォーキングなど、ご自分に合う合わないを感じながら、感覚にフィットするお気に入りを見つけておくと、いざという時に役立ちます。

 

更年期には、不調が重なって気分も落ち込むことがあります。

体と心が揺れ動き、不調が気になりやすい時にはお一人で抱えずに、鍼灸治療を試してみませんか。当院の治療で、本来のバランスを取り戻すためのお手伝いができると考えております。

 

鍼灸の施術を通して、身体の不調の改善だけでなく、スッキリしたりのびやかな気持ちを感じていただければと思います。

どうぞ、お気軽にお問い合せください。

 

赤岩治療院 鍼灸師 赤岩優子