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目の奥が痛む原因とは?首こりと大後頭三叉神経症候群(GOTS)の関係を徹底解説!

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

目の奥が痛い方や、目の奥が引っ張られる感じがする方は是非ご覧ください

目の奥が痛む原因とは?首こりと大後頭三叉神経症候群(GOTS)の関係を徹底解説!

眼精疲労を訴える患者さんは大変多いのですが、特に「目の奥の痛み」「目がまぶしい」「側頭部の頭痛」といった症状に悩まされている方がこのところ増えています。この症状は主に首の筋肉のこりと関係しています。首の筋肉がこり固まって緊張が続くと、神経が圧迫され、その神経がつながる「目の領域」にも影響が及びます。これが「大後頭三叉神経症候群(GOTS)」と呼ばれる状態です。

このページでは、目の奥の痛みの原因、首こりで目の奥の痛みや頭痛が起きる理由、大後頭三叉神経症候群(GOTS)の症状、そして当院の鍼治療について詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

目の奥の痛みの原因とは?

後頭下筋群の位置

目の奥の痛みの多くは、首の後ろにある深層の筋肉である「後頭下筋群」の緊張により、周囲の神経や血管が圧迫されることが原因です。

後頭下筋群は、頭や首の動きや姿勢を支える小さな筋肉の総称です。構成する筋肉には、大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋があります。これらは小さい筋肉のため疲労しやすいのですが、パソコンやスマートフォンの使用が日常的になっている現在では、当院の患者さんにもこの筋肉がこっている方がとても増えています。

なぜ首こりで目の奥が痛くなるのか?

第後頭神経の位置

首の筋肉、特に後頭下筋群の疲労や緊張によってこりが生じると、神経や血管の通り道が狭くなり、神経の圧迫や血流の悪化が発生します。この時、圧迫される神経が「大後頭神経」という後頭部を走る神経です。
この神経は目の領域を支配する「三叉神経」にもリンクしているため、大後頭神経が圧迫されることで生じた影響が、目の奥の痛みや頭痛などの症状として現れます。この現象は「大後頭三叉神経症候群(GOTS)」と呼ばれています。

大後頭三叉神経症候群(GOTS)の主な症状

  • 目の奥の痛み
  • 目の周り(眼窩)の痛み
  • 目の疲れ
  • 目のまぶしさ
  • 側頭部の頭痛
  • 額のこり・痛み
  • 後頭部の痛み・違和感
  • 首のこり

当院の大後頭三叉神経症候群(GOTS)への鍼治療

目の奥の痛みの鍼治療

当院では、次のような施術内容を行っています。

  • 首・肩・背中の鍼
  • 首肩周りのマッサージ
  • 目の周り・頭の鍼
  • 症状や体質に合わせた施術

大後頭三叉神経症候群(GOTS)への鍼治療は、主に後頭下筋群を中心に首の筋肉のこりにアプローチします。後頭下筋群は首の深部にあるため、鍼はその深いこりのポイントに直接届き、筋肉を効果的にほぐします。

さらに、肩・背中・三叉神経(眼神経)の支配領域にあるツボへの鍼治療により、こりや緊張をゆるめることで、根本的な原因と現れている症状に同時にアプローチします。

まとめ

  • 目の奥の痛みは、「後頭下筋群」のこりや緊張により、大後頭神経の圧迫や血流障害が原因のことがある。
  • 頭の後ろを走る「大後頭神経」は目の領域を支配する「三叉神経」にリンクするため、大後頭神経が圧迫されることで生じた影響が、目の痛みなどの症状として現れる。この状態を「大後頭三叉神経症候群(GOTS)」という。
  • 大後頭三叉神経症候群(GOTS)による目の奥の痛みや頭痛などの症状を根本的に治療するには、首のこりを解消することが大事。

首のこりは、大後頭三叉神経症候群の症状を悪化させる要因となります。そのため、首のこりを改善することが大切です。特に首の深部のこりは、ストレッチをしてもなかなか効果を感じられない場所です。鍼灸治療で首の奥の筋肉に直接アプローチして緊張を和らげてみませんか?

ただ、目の奥の痛みや頭痛の症状は、他の病気との見分けが難しい場合もありますので、そのような病気が心配な方は一度病院を受診していただくことをお勧めします。

首のこりと目の奥の痛みやまぶしさ、頭痛でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

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