症状別治療内容

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眼精疲労

眼精疲労

眼精疲労とは、目の症状だけでなく、頭痛や吐き気、倦怠感などの全身の症状を伴う状態で、休息や十分な睡眠をとっても症状が改善しないことをいいます。
このページでは、眼精疲労の改善に効果的な当院の鍼灸治療をご紹介いたします。

眼精疲労の鍼灸治療

当院では、眼精疲労の改善には次の3つのことが大事だと考え治療をしています。

  1. 目に効くツボに鍼
  2. 筋肉の凝りをほぐす
  3. 自律神経の乱れを整える

1.目に効くツボに鍼

目の周りのツボ

目の周りには、目の疲れや不調を改善するツボがたくさんあります。
晴明(せいめい)攅竹(さんちく)四白(しはく)といったツボは、目の血液循環や神経機能を高める効果、筋肉の緊張をほぐし目の負担を軽減する効果もあります。

2.筋肉の凝りをほぐす

後頭下筋群への鍼治療

症状に合わせて鍼・電気鍼・マッサージを組み合わせて筋肉の凝りをほぐします。

  • 目の奥の痛み・後頭部の頭痛→首の後ろにある後頭下筋群や板状筋など。
  • 目が開けにくい・まぶたが重い→おでこから頭にある前頭筋や帽状腱膜など。
  • こめかみ頭痛・あごの痛み→頭の横にある側頭筋や咬筋など。
  • 吐き気→肩や肩甲骨の間にある僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋など。

3.自律神経の乱れを整える

背中のツボに鍼

目の疲れは、自律神経に影響を与えて、頭痛や吐き気、首凝り、イライラ、不眠など、全身にもさまざまな不調をもたらします。
自律神経のバランスを整えることで、目の疲れはもちろん、全身の症状も改善されます。

具体的な治療としては、東洋医学に基づき「肝経」や「胆経」といった経絡上にあるツボへの鍼が中心となります。それにより、「気」の流れがスムーズになり「肝」の働きが整います。

※「肝」とは…
東洋医学の五臓六腑のうちの一つで、目の働きと密接な関係があるとされています。
詳しくはこちらのブログもご覧ください。
東洋医学で考える眼精疲労とは!「肝」と目の関係について

眼精疲労とは

眼精疲労の症状

眼精疲労とは、たんなる疲れ目とは異なり、休息や睡眠をとっても回復しない状態のことをいいます。さらに、頭痛や肩こり、吐き気、不眠、食欲や集中力の低下など、自律神経のバランスが崩れて、全身に症状が現れることもあります。

眼精疲労の症状

眼精疲労では次のような症状が起こります。

目の症状

  • 目が重い
  • 目の奥が痛い
  • 目が乾く
  • 目がしょぼしょぼする
  • まぶたがピクピクする
  • 目が痛い
  • 眉毛の上が痛い
  • おでこが痛い

目以外の症状

  • 緊張型頭痛、こめかみ頭痛
  • 肩凝り、肩甲骨の内側の凝り
  • 首凝り、首の後ろや横が痛い
  • 吐き気、胃の不快感
  • 集中力の低下、イライラ感
  • 不眠、寝つきが悪い
  • 疲労感、やる気が出ない

参考:公益財団法人/日本眼科学会(眼精疲労)

眼精疲労の原因

眼精疲労の原因は、さまざまな要因が関係しています。
度数の合わない眼鏡やコンタクトレンズの使用、ドライアイや目の病気、作業する場所の環境、身体の不調・病気など以下の通り多岐にわたります。

目の異常・病気

老眼の初期や近視、遠視、乱視が適正に矯正されていない眼鏡やコンタクトレンズの使用も眼精疲労の原因となります。見えづらいのに見ようとすることで、目のピント調節をする「毛様体筋」という筋肉に負担がかかります。

また、ドライアイも眼精疲労の原因1つと言われています。
ドライアイは、涙の量が少ないだけでなく、涙が目の表面をまんべんなく潤すことができなくなっている状態です。涙が広がっていない部分は目の表面が乾燥し、傷つきやすくなり、痛みや違和感を感じるようになります。その結果、目がしょぼしょぼしたり、目がかすんだり、ものがハッキリ見えにくくなるといった症状が現れます。

他に、緑内障や白内障でも眼精疲労が起こることがあります。

作業する場所の環境

作業する場所の環境が眼精疲労の一因となることがあります。

たとえば、室内の照明の強さや窓から差し込む太陽光が目に負担をかけることがあります。また、エアコンやサーキュレーターからの風などが目を乾燥させることもあります。

他に、パソコンと椅子の高さが長時間の作業に適していない場合も、目に悪影響を及ぼす可能性があります。

身体の不調・病気

身体に不調や病気などがあると、目の機能に影響を与え眼精疲労になりやすくなります。
たとえば、自律神経のバランスが崩れると、目のピント調節をする毛様体筋に負担がかかり、眼精疲労の症状が現れることがあります。

また、病気や体質によって、目にかかる負担に耐える力が低下して、眼精疲労になることもあります。それには、次のような身体の状態が関係しています。

  • 全身の病気:糖尿病や高血圧などは目の血流に影響を与え、眼精疲労を引き起こすことがあります
  • 精神的ストレス:ストレスが自律神経に影響を及ぼすと、まばたきの回数が減ったり涙の分泌が減少することで、目の疲れを感じやすくなります

他には、更年期障害、自律神経失調症、アレルギー性鼻炎、風邪など、目以外の身体の状態にともなって眼精疲労の症状が出ることもあります。

眼精疲労の対策

眼精疲労の症状になったら、原因に合った対処法を日常生活に取り入れて、眼精疲労の症状を悪化させないことが大事です。

病院を受診する

症状が重かったり、なかなか改善しない場合は、眼科の受診をお勧めします。中には、緑内障や白内障などの目の病気、あるいは脳や全身の病気が原因で眼精疲労が起きていることもあります。

また、眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていない場合も眼精疲労が起きやすくなります。物が見えにくいと感じたり、1年以上 視力検査を受けていない場合は、検査を受けて目の状態に合った眼鏡やコンタクトレンズに変えましょう。

作業環境を整える

PC作業やスマホを見る場所の環境を整えることも大事です。
次のような工夫をしてみましょう。

  • パソコンの画面との距離は、40cm以上離れる
  • 照明は、100~500ルクス程度
  • ブラインド、カーテンを設置し、太陽の光が画面に映りこまないようにする
  • 加湿器などで、目の乾燥を防ぐ
  • エアコンやサーキュレーターなどの風が目にあたらないようにする

眼精疲労のセルフケア

眼精疲労を改善していくには、日々の生活習慣を見直すことも大切です。質の良い睡眠を十分にとることや、目の働きを維持するビタミンBやEを含む栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

また、自律神経のバランスを崩さないよう、ご自分に合ったストレスの解消方法を見つけたり、ストレッチや呼吸法などで心身をクールダウンする時間を過ごすことも効果的です。

以下のブログでは、目の疲れを軽減する簡単なセルフケアの方法を、わかりやすくご紹介しています。ぜひお試しください。

眼精疲労に効くツボ押しと体操
眉毛の凝りや痛みをやわらげる鍼治療とセルフマッサージ
眼精疲労回復蒸しタオルの作り方と目の疲れ解消方法

お困りの方へ

当院では、眼精疲労の数多くの患者さんに対して、長年にわたり鍼灸治療を行ってきました。その経験から、眼精疲労の改善には、全身への治療が大事だと考えています。
上記にご紹介したように眼精疲労の症状は多岐にわたっているため、当院では、身体全体の状態を診て、お一人おひとりの体質や症状に合わせた全身の調整を行っています。

施術では、目の周りのツボを刺激する鍼や、首や肩などの筋肉の凝りをほぐす鍼やマッサージを組合わせることで、効果を高めています。さらに、自律神経のバランスを整えるための鍼やお灸も同時に行い、身体全体の調整をしています。

パソコンやスマートフォンの使用が増え、私たちの日常生活において「物を見る」ことが重要な役割を果たすようになりました。しかし、長時間の画面使用による目の疲れは、心身の疲労感を増し、精神的にもイライラしたり、その逆に気分が落ち込んでしまうなど、自律神経のバランスを崩すことがあります。

眼精疲労の症状にお悩みでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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治療料金のご案内

初回のみ初診料1,500円がかかります。

  • 120分のタイマーのイラスト

    120コース

    16,500

    眼精疲労の症状の他にお困りの症状が多く、身体全体の治療を受けたい方に

  • 90分のタイマーのイラスト

    90コース

    12,500

    眼精疲労の他に気になる症状がいくつかある方に

    おすすめアイコン
  • 60分のタイマーのイラスト

    60コース

    8,500

    定期的に目の疲れを解消し、メンテナンスしたい方に

  • 90分のタイマーのイラスト

    美容鍼灸90分コース

    14,000

    眼精疲労の症状と美容のための鍼を同時に受けたい方に

    おすすめアイコン

よくいただく質問と回答

Q1目の鍼が怖いのですが大丈夫ですか?

A1

当院では眼精疲労や疲れ目、頭痛などの症状の場合に目の周りにあるツボに鍼をうちます。
鍼をするといっても顔専用の短い鍼を使用して刺す深さは1㎜程度でチョンと皮膚に乗せる程度のものです。
少しチクッと感じる人や痛みを感じない人も多いくらいです。
ただ、1㎜位の深さとはいえ、目の周りは皮膚が薄く毛細血管が集まっているためまれにアザができることがあります。
目の周りに1~2週間アザが残ってしまうと仕事や生活上絶対に困るという場合は、目の周りの鍼はおすすめしていません。(アザは必ず消えますのでずっと痕にのこるようなことはありませんのでご安心ください)
目の周りに鍼ができない場合は、目の周りは鍼をしないでマッサージのみで治療します。
目の周りのアザの頻度はごくまれですが絶対にならないとは言えませんので治療前にそのことを確認してご了承いただいてから治療をおこなっております。

Q2目の周りに鍼をしていただけますか?

A2

当院では眼精疲労や疲れ目、頭痛などの症状の場合目の周りにあるツボに鍼をうちます。

Q3眼精疲労がよくなりますか?

A3

当院で鍼灸治療の治療を受けれらた方からは「視界が開けたように感じる」「目の疲れが楽になった」といったご感想をいただいております。
当院では、目の周りにある効果的なツボに加えて、首・肩・背中・手・足など、身体全体の治療を致しますので治療後しばらく調子が良いという方もいらっしゃいます。
ただ、目は日々使うものですので、長時間PCやスマートフォンを見るなどで眼精疲労の症状を感じるようになると思います。
目の体操やツボ押し、目の周りや首を温めるなどの工夫も大切ですし、適度な目の休息と心の休息も必要だと思います。
目の疲れが溜まりすぎる前に、鍼灸治療を受けられるのが良いかと思います。

Q4治療のペースはどれくらいがよい?

A4

初回~3回目位までは1~2週間に1回程度の治療をおすすめします。
症状が変化し改善されてきたら治療の間隔をあけていっても良いかと思います。

Q5二重に見えるのがよくなりますか?

A5

実際に数回でよくなった方がいらっしゃいます。

Q6おでこが痛いのに効きますか?

A6

目の上やおでこの辺りが気になる方も治療によって気にならなくなった方もいらっしゃいます。

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