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東洋医学で考える眼精疲労とは!「肝」と目の関係について

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

東洋医学では「目は心の窓」といわれています。

東洋医学で考える眼精疲労とは!「肝」と目の関係について

眼精疲労は、目の症状だけでなく、頭痛や吐き気、倦怠感などの身体の不調も引き起こします。これらは、自律神経の乱れが原因です。
眼精疲労を改善するには、目の疲れをとることはもちろん、自律神経のバランスを整えることが重要です。
当院では、目の周りの治療に加えて、東洋医学に基づいて「肝」の働きを改善する治療を行っています。
このページでは、自律神経と「肝」や「目」の関係について詳しくご解説します。

東洋医学の「肝」とは?

五行論

東洋医学においての「肝」とは次のように考えられています。

  • 「気」や「血」の流れを整える働きがあり、感情や自律神経にも大きく影響を与える
  • 五行論において”目”と深いつながりがあり、”肝”の状態が目に現れる

「肝」の働きの乱れで起きる症状

【目の症状】

  • 充血
  • かゆみ・痛み
  • 視力低下
  • ドライアイ
  • まぶたの痙攣(眼瞼ミオキミア)

【心身の不調】

  • 頭痛
  • 肩こり・首こり
  • 吐き気
  • 背中のコリやこわばり
  • 気分の落ち込み・イライラ感

「肝」が整うことによる効果

肝経のツボへの鍼

「肝」の働きを整えると次のような効果があります。

  • 「気」の流れが促され、気持ちがのびのびと落ち着きを取り戻します。それにより、自律神経のバランスが整いやすくなります。
  • 「血」の滞り(お血)が改善され、目を栄養する「肝血」の供給がスムーズとなり、目の働きが改善しやすくなります。

「肝」を整えるツボ

太衝のツボ

「肝」の働きを整えるには、「肝愈」(かんゆ)や「太衝」(たいしょう)、「陽陵泉」(ようりょうせん)などがあります。

自律神経の乱れに効くツボ

内関

自律神経の乱れによって起きる、頭痛や吐き気、倦怠感、不眠、めまいなどの不調に対しては、次のようなツボも組み合わせて治療します。

【手のツボ】

  • 内関(ないかん)
  • 神門(しんもん)
  • 合谷(ごうこく)

【足のツボ】

  • 三陰交(さんいんこう)
  • 足三里(あしさんり)

【頭・首のツボ】

  • 百会(ひゃくえ)
  • 風池(ふうち)

風池

他にも、眼精疲労に効果のあるツボをこちらのブログでご紹介しています。

眼精疲労に効くツボ押しと体操

眼精疲労でお困りの方へ

「目は心の窓」といわれるように、目には心の中が無意識に現れます。ストレスやイライラが溜っていたり、仕事の緊張感で神経の疲労が重なっていませんか。

当院の鍼灸治療がおすすめの理由は、目と身体全体の治療が同時にでき、自律神経のバランスを整える効果があるということです。

眼精疲労でお困りの方に是非お試しいただきたく思います。

詳しくは眼精疲労のページもご覧ください。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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