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繰り返す膀胱炎はなぜ治らない?「菌がいないのに痛い」更年期女性が鍼灸で改善した症例

赤岩優子の写真

執筆者:鍼灸師 赤岩優子

膀胱の不快感がラクになると、気持ちも安心できますね!お気軽にご相談ください。

繰り返す膀胱炎はなぜ治らない?「菌がいないのに痛い」更年期女性が鍼灸で改善した症例

「抗生物質を飲めばその場は治まるけれど、また2週間後にはあの違和感がやってくる……」「病院では『菌はいませんよ』と言われても、膀胱のあたりのピリピリした痛みが残って不安になる……」

そんな終わりの見えない不安の中にいらっしゃいませんか?

私はこれまで、繰り返す膀胱炎や、治りきらない下腹部の不快感に悩む多くの女性の方々に向き合ってきました。

実は私自身も、膀胱炎や腎尿路結石による激しい痛みを経験したことがあります。

あの、じっとしていても神経に触るような不快感は、経験した人にしか分からないつらさがあります。

今回は、実際に当院へ通い、苦しみから解放された患者さんの症例を詳しくご紹介します。同じ悩みを持つ方々へ、改善への具体的なイメージが届くことを願っています。

症例紹介|2週間に1回、繰り返す膀胱炎に悩んだ54歳女性

Aさん(54歳)が初めて来院されたのは、2025年9月のことでした。

【ご来院時の状況】

  • 症状:約2週間に一度のペースで膀胱炎を発症。抗生剤と猪苓湯で一旦は落ち着くものの、すぐに再発。
  • 不安感:「すぐにトイレに行けない場面」で尿の濁りや違和感を感じ、心理的なストレスが大きい。
  • お体の状態:仕事のストレスが強く、眠れない日もあった。軟便が続き、胃腸の調子が慢性的に不安定。

繰り返す膀胱炎の原因とは?更年期(GSM)・湿・腸との関係

Aさんのお話しを伺い、お体を拝見して見えてきたのは、単なる「細菌感染」ではない、複合的な要因でした。

  1. 更年期による粘膜の変化(GSM)と膀胱過敏症
    閉経前後のホルモンバランスの変化により、膀胱や尿道の粘膜が薄くなり、バリア機能が低下していました。

    これにより、菌がいなくなった後も神経が過敏になり、痛みを感じやすい「膀胱過敏症」の状態になっていることが考えられました。

  2. 東洋医学で考える「湿」の停滞と再発リスク
    軟便や食習慣から、体内には余分な水分である「湿」が溜まっていました。

    この「湿」が熱を持ったり、冷えを呼んだりすることで、膀胱エリアの免疫力を低下させ、感染を容易にしていたと考えられます。

  3. 腸と膀胱のクロストーク|腸内環境が影響する理由
    最新の研究では、腸の状態が乱れると、その炎症が膀胱にも影響を与えることがわかっています。

    Aさんの慢性的な軟便は、膀胱の不調と密接に関係していたことも考えられました。

鍼灸治療の経過|繰り返す膀胱炎の再発が止まるまで

Aさんとは、まず週に1回のペースで体質改善をスタートしました。

治療初期(1〜2ヶ月半)|膀胱の血流と神経過敏を整える

膀胱の血流アップの鍼灸

まずは「中極(ちゅうぎょく)」や「三陰交(さんいんこう)」、仙骨にある「次髎(じりょう)」などのツボを使い、膀胱周りの血流を促し、過敏になった神経を鎮めていきました。

当初は「冷えの自覚はない」とおっしゃっていたAさん。

治療を続けるうちに、

「膀胱のあたりの冷えがあったけれど、それがなくなって温かくなってきた」と、ご自身の変化に気づかれました。

治療中期(3〜5ヶ月)|再発が止まり、軟便も改善

治療間隔を2週間→3週間と徐々にあけていきました。

この頃には、あんなにも頻繁に繰り返していた膀胱炎の再発がピタリと止まりました。

驚くべきことに、長年悩んでいた軟便も改善されてきています。

Aさんご自身も、食事の見直しやエクササイズなど、セルフケアを積極的に取り入れておられました。

半年後の現在|月1回のメンテナンスで安定

現在は月1回のメンテナンス。

「膀胱も腸もとても調子が良いです」と笑顔で話してくださっています。

「菌がいないのに痛い」患者さんの体験談

「以前は『また痛くなったらどうしよう』と、常に頭の片隅に膀胱のことがありました。

でも鍼灸を始めてから、お腹の中からじんわり温まる感覚があり、少し気になる時があって、『まあ、大丈夫と』思えるようになりました。

気づけばトイレのことを忘れて過ごせる時間が増えていたんです。

『菌がいないのに痛い』という症状に共感してもらえたこと、そして膀胱だけでなく胃腸まで整えてもらえたことで、心まで軽くなりました。」

なぜ鍼灸は繰り返す膀胱炎に有効なのか?女性鍼灸師としてお伝えしたいこと

女性鍼灸師による鍼灸治療

膀胱炎を繰り返す方の多くは、痛みそのものよりも「また痛くなるかもしれない」という予期不安で心がいっぱいになりがちです。

赤岩治療院の鍼灸治療では、今ある不快感を楽にすることと、体質から整えていくことの両方を大切にしています。

  • 過敏になった膀胱の神経を落ち着かせる
  • 血流を促し、冷えを改善
  • 粘膜の防御力を高める
  • 体内の余分な“湿”を排出しやすくする。

そして何より、あなたのお話を丸ごと受け止めることを大切にしています。
どんな小さな違和感も、そのまま安心してお聞かせくださいね。

トイレの心配を忘れて、安心して毎日を過ごせるよう、心を込めてサポートいたします。

まとめ|繰り返す膀胱炎は体質改善がカギ

  • Aさんは、2週間に1回の膀胱炎を3か月半~4ヶ月の鍼灸治療で克服。
  • 原因は「細菌」だけでなく、更年期の粘膜の変化・湿の停滞・腸の不調が複合していた。
  • 鍼灸で血流や神経の過敏を整え、湿を動かし、体質改善を進めた。
  • 軟便も改善し、膀胱炎の再発が止まり、現在は月1回のメンテナンス。
  • 「菌がいないのに痛い」方には、膀胱だけでなく全身を整えるアプローチが有効なことが多い。

お一人おひとりの症状や体質に女性鍼灸師がきめ細やかな治療でお迎えしております。

繰り返す膀胱炎でお困りの方は、どうぞお気軽にお問合せください。

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