目の疲れは心のサイン!鍼灸で自律神経を整えて快適な毎日を
執筆者:鍼灸師 赤岩聡
眼精疲労の症状を訴える方のほとんどがストレスを自覚しているようです。
眼精疲労はその名前からたんなる”目の疲れ”と誤解されてしまいがちですが、
実は自律神経失調症で現れる症状の1つでもあります。
肩こりや腰痛に「ストレス」が関わっていることはよく知られていますが、眼精疲労も同じく精神的なストレスが深く関係しています。
自律神経失調症と眼精疲労
「自律神経失調症」とは、身体のどこかに不快な症状がいくつかあって、検査で病的な変化もなく、心の病気でもない状態をいいます。
原因は主にストレスと言われています。自律神経は身体の全身の臓器や器官をコントロールしているので、症状が出る場所も頭から足、精神までを含めた全身に及び、その中に目(眼精疲労)も含まれます。
自律神経失調症の症状
全身症状 | 疲労感、だるさ、冷え、めまい、食欲不振、不眠、かゆみなど |
精神症状 | イライラ、不安感、落ち込み、無気力感、集中力の低下など |
筋肉や関節 | コリ感、張り感、痛みなど |
頭 | 頭痛、頭が重いなど |
目 | 眼精疲労、疲れ目、目の乾き感、ドライアイ、涙目、目が重い、目の奥が痛いなど |
耳 | 耳鳴り、耳の閉そく感など |
口 | 味覚異常、口の中の痛み、顎の関節の違和感など |
のど | イガイガ感、つまった感じ、圧迫感、飲み込みずらいなど |
呼吸器 | せき、息苦しさなど |
心臓 | 動悸、胸の圧迫感や痛み、血圧の変化など |
手 | しびれ、痛み、力が入らないなど |
足 | しびれ、痛み、冷え、力が入らないなど |
生殖器 | 勃起不全、月経不順など |
泌尿器 | 頻尿、残尿感など |
感情を処理する脳の働き
人間には危険を回避する時の本能により、自律神経やホルモンの分泌などを介して身構えたり、瞬時に逃げたりできるように身体が反応する仕組みが備わっています。
この反応が現代では強い感情を感じたり、ストレスを受けた時に働きます。
つまり自律神経の働きは私たちの心の状態によって変化するといえます。
脳ではこんなことが起きています
突然に身の危険を感じると、大脳辺縁系(本能)が反応してその情報を視床下部に伝達し、自律神経やホルモンを出す器官に指令を出します。
すると心臓の脈拍が早くなり、血圧が上がります。早く走るための血液を筋肉に送ります。つまり目の前にいるライオンから一目散に逃げるために身体が急速に準備をするというわけです。
時代が変わっても脳の反応は変わらないのです
現代の日常生活の中で、ライオンが突然現れて身の危険を感じることはほとんどありませんが、精神的なストレスを感じた時には、上記のような脳の反応が起きる仕組みになっています。つまり、目の前にライオンはいないのに、まるでライオンがいるかのように脳が反応してしまうのです。
嫌なこと・気がかりなこと・ストレスと感じることがあってもそのうち慣れる…そう考えている方もいるのかもしれませんが、私たちが自覚していない脳の中では上記のような反応が起こり続けています。
ストレスを感じたら…
「ストレスは誰にでもあるもの」と感情や感覚をなかったことにしようとしても脳はしっかり認識して反応します。我慢しすぎも、嫌だと思った感情をなかったことにするのもストレス対策としてはあまりおすすめできる方法ではないと思います。
ストレスについて4文字で片づけてしまうよりも、「いったい何が嫌なんだろう…」「どんなことで腹がたったんだろう…」といった具合に具体的な自分自身の気持ちに目を向けてみることも1つです。
また、あえてストレスに目を向けなくても「どうしたら気分が良くなるかな…」と自分自身の心に問いかけてみるのも良い方法です。
本当にツラい時やシンドイ時には、自分にとっての快情報に目を向けるようにして、心を休ませてあげましょう。
そして、少し元気になってきたら、少しずつストレスに向きあってみるのも良いと思います。
下のボタンにある当院の「自律神経を整えるストレス対策」のページもご参考になさってください。
→ 厚生労働省 eラーニングで学ぶ 15分でわかるセルフケア
眼精疲労でお困りの方へ
当院に来院される眼精疲労の方の多くが、さまざまなストレスを感じているようです。
当院の治療では、目の周りや頭などに鍼をすることで、筋肉のコリをほぐし、眼精疲労を和らげることができます。
さらに、眼精疲労の改善に大事なリラックスできる時間を過ごしていただくことで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
ぜひ一度、鍼治療を試してみませんか?鍼がはじめての方でも、お気軽にお問い合わせください。
詳しくは眼精疲労のページをご覧ください。
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